そのまま分娩室へ。。たしか8時40分
下半身が麻痺してるので分娩予備室ベットから分娩台へのストレッチャーに乗るとき も上半身しか動かない。下半身は看護婦さんが転がしてくれた。その後、分娩台に乗るときも看護婦さんが乗せてくれた。すまんねぇ。文字通り転がるように分娩台へ移動。。
初めての分娩台。見学を1度遠くからしただけだから、、、両足にはガーゼのようなも のをまく。。腰の下になにかひいてあったような。
両手は腰より上の位置についてるとってみたいのを握る。ボートを寝ながらこぐよう な格好かな。。ただし、足は大またびらきよ。。。
先生、看護婦さんふたりがスタンバイ。
「はい、じゃ、腰をつけたまま上半身を持ち上げるように腹筋つかって~。」
「はい。。ふ~~~っ。」
これ、得意!得意!芝居やってたころの腹筋と、歌の仕事やってるから腹筋意識する の得意なの~~!とうれしくなりながら上半身をおこす。うきうきしてくるぞ。
「はい、寝て。もう一度ね。」
「はい、ふ~~~。」
あそこになにやら異物感が!!でてきたのか?!
「じゃ、寝て、もう一度ゆっくりやってください。」
看護婦さん「あなた、2人目?とても上手よ。」
「いえ、初めてで、、ふ~~」
なにやらうれしくなりにやにやしながら舟をこぐポーズ。。。。
いきなり下半身がすっとする。ふぎゃふぎゃ!!
あ!うまれた~~~!
「おめでとうございます。はい、おこさんですよ。」
お腹の上に青い布をひいてその上にのせてくれた。小さくて赤黒いくちゃくちゃの赤 ちゃん。。
最初の印象
おっ!細かいパーツまでよくできてるな~~~。(おいおい、冷静だな自分)
ええええええ!本当にうんだんだ。(そうだよ。)
なんだかうれしいかも。ちょっとうるうる(かんげき!)
人生でこれほど興奮したことがないくらい興奮したかも。。。というのが第一の感想です。なんか支離滅裂なことを口走りながら「ありがとうございました!先生!」とか叫んでた気がします。
同時に、こんなに楽しい経験ができる女性に生まれてうれしいぞ!と思った。
その後、赤ちゃんは体重やら拭いてもらったりして、夫に抱っこされてたらしいが、私はまだ後産(胎盤がでてくる)が終わってなく、でてこないので先生がずぶっと手をいれてかきだす。
本当はこれはかなり痛いらしいのだが、なんせ麻酔がきいてるので全然わからない。。。
「先生、なにしてるんですか。」
「ちゃんと出しておかないとね。次のとき困るからね。」
するって~と、今、先生の腕まで私の中にはいってるんですかい!
男性の、その腕がひじまで私のなかに?!
えっ~!ほんとうに?でも痛くないけどぐいぐいされてる感触はあるぞ。
なんだか胃がもどりそうなくらいぐいぐいされてるぞ~~~。あっ~スプラッター状態だ。。先生の腕。。。はいってるのか!
その後、ちくちくと先生は手芸教室状態となり看護婦さんはテキパキと両脇で私を拭いたり、赤ちゃんの世話をする。
分娩台から出産まで15分ちょい。。。最短記録じゃないか?!初産なのに。。。
すごいぞ、自分。
そして分娩室から出て分娩準備室に戻る。夫と父、母がニコニコしながら寄り添って くれた。
「おめでとう~!」
「おつかれさま。」
「ありがとう」
と会話がとびかう中、おっぱいをぱくりと吸わせる儀式を行いふぎゃふぎゃした小さ な赤子が私の横に寝かせられる。
いや~~~、うんだんですね。あたし!!ちょっとえばり!!
この後、1週間の入院で出ない母乳で悩み、出産後の縫った後の痛みと、全身筋肉痛で 悩まされるとはこのとき夢にもおもわなかった、、っうか、妊婦本にはどれも「縫った跡はすごい痛いよ。」 なんて書いてないじゃん!まじ、いたいっす。トイレ、あぶらあせでしたよ。。。母乳でなくて子供の体重500グラムもおちるし さ。。ぐすん。
ちなみに出産が早くて夫は無事会社に間に合いました。お疲れさん。夫よ。。。
徹夜で出社、その後また病院にとんぼ返りだね。