あらかじめ用意してたかばんとあとの荷物は夫にお願いしたのでなぜか温泉のマーク の紙袋(これがのちのち笑い話にされる)
に詰め込み、破水するといけないのでバスタオルも持参して呼んだタクシーに乗り込 み10分弱の距離の病院に到着。。。
なんと車椅子に乗せてくれた。(っうか、すでに痛くて歩けない)
この日は満月だったらしく、すでに分娩予備室(5つある)は満員状態だったらしいが ようやく1つ空いた部屋にいれてもらう。
もしかして、満員だったからあと1時間自宅待機しろ、、と言われたのか?!
この頃になると、痛い間隔と収まる感覚が交互にくる。。。大体5~6分前後かな。
分娩予備室では服を脱ぎ、浴衣の短いのみたいのを羽織り、下半身にはこし布みたい のを巻いた。すーすーする。。
木綿のブランケットみたいのを腰から下にかけてくれて、点滴をうちながら(たしか 打った)横向きで寝る。
看護婦さん「ちょっと見せてもらいます。はい、いいですよ。ではこのまま待ちまし ょう。」
まだ子宮口は3センチくらいしかあいてないらしい。。。
「あの、麻酔はいつ?」
そう、私は無痛分娩で出産予定なのである。
看護婦さん「麻酔は5センチ開かないと打てないんですよ。」
「そうだ、、そうだった。母親学級で聞いた気がする。。う~~、がんばります。。」
夫、横で背中を押してくれたり水をとってくれたりする。夜中3時すぎ。。。
だんだん猛烈に痛いのと痛くないのの差が激しくなる。
「おっと~~!押して!押して!」
「ど、、どこ?」
「もっとした!もっと腰より下のところを上に向かって押して!タオルまるめぐぐっ と!」
途中で看護婦さんがきてくれ、腰をもみほぐしてくれる。ほ~~っ、
さすが看護婦さん、夫とは全然違う。少し楽になる。。。夫ごめん。。。。
しばし夫と会話。。。
「まだかもしれないから一度帰宅したら?」
「そうかな、、さっきお義母さんには電話したよ。すぐ来るって。」
「ありがとう、会社どうする?」
「わかんないね。でも休めないんだよなぁ。一度着替えてからまたくるね。」
「うん。」
夫、一時帰宅。まだまだ生まれないと私も思ってたので一人でも大丈夫と思ったのが 甘かった。
午前4時、、、私の母親が来たのは午前5時、、、、
(電話は早かったのになぜすぐこれなかったかというと化粧してたから。。。だとさ!)
この1時間が実は鬼の1時間だったのだ。。。。
いた、いた、、、いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい!
ちなみにどのような痛みが陣痛で襲うかというと、よく「鼻からスイカ」というがそ うじゃない。。。
肛門から直径10センチのボーリングボールが無理やり出てこようとさがってくるのを
でてこないように我慢しないといけない痛さ
わかるかな。。。破れそうで破れない、、、出したいけど出しちゃだめ。。。
というSM極致のきわみだな。。。
なんで出しちゃだめかというと子宮口が完全に開いてないと、赤ちゃんがスムーズに でてこれないので陣痛がきてても我慢しないといけない。これがいわゆる、スースーハーとかやるいき みのがし、、、とかいうので母体もちゃんと息をしてないと子宮に酸素がまわらない。赤ちゃんが苦しくなるから なるべく母体はストレスをためず、呼吸をちゃんとしてあげないといけない。。。
でもって、いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい!
スースーハー。。。。を一人でやる。だれも腰をさすってくれない。。こわい、こわ いよ~~!
看護婦さんのナースコールをする。
「あら、まだもうちょっとよ。がんばって。」と隣の部屋に消える。。。
そ、そんな!!つ、つらいっす!!またもやナースコール←我慢弱いやつだ。。。
「じゃ、どなたかすぐ来れる方に電話する?」
院内用の電話で母親に電話する。もうすぐ着くとのこと。。。
あああ、夫を帰したりしなきゃよかった。。あ~~!!いたいいたいいたい!!
(実はこの時間の出産の人が複数いたので看護婦さんも足りなかったらしい)
夫と母親登場。。。午前5時。。。。
「そこ、おして~~~!(絶叫)違う!そこじゃない!(罵倒)」
夫おろおろ、母に交代するが力が弱くてまた夫にお願いする。
このころ、七転八倒状態で下半身から軽く出血してるためベットも服も血がついている。
握っていたタオルも血が。。。。
その上、叫んでる私。。。
「ごめんなさい、ゆるして~~~。」と叫ぶ私。
後日談ですが、夫いわく「ゆるして、、ってぼくは許してるから、、、と祈る思いで したよ。」とのこと。
なぜか壁におでこをぴったりくっつけて壁をける、ける、ける!
幼児がかんしゃくおこしてけってるみたいにけりまくる。
「いたいいたい!おして~~!ゆるして~~!」
を繰り返し、夫はがんばって腰をおす。。。。。。